チームビルディングとは?目的・やり方・ルールなど基礎から一挙に紹介

チームビルディングについてのあれこれ

■「チーム」「チームビルディング」ってなに?

「チーム(team)」とは、「ある目的のために協力して、行動するグループ」のことをいいます。

また、「ビルディング(building)」とは、「構成要素を組み合わせ、大きなものを築き上げること」です。

そして「チームビルディング」とは、「メンバーの一人ひとりが個人の才能や能力を発揮しながら、一丸となって共通の目標に進む組織をつくっていくこと」です。

■「チームビルディングの目的」とは?

「良いチームをつくること」は「おいしい料理をつくること」と似ています。

多種多様な材料の持ち味を最大限活かしあうことで、個々の材料からは想像できなかったようなハーモニーが生まれ、おいしい料理は完成します。

逆に、どれだけ高級な野菜、お肉、調味料などを使ったとしても、調理方法を間違えたり、闇雲に混ぜあっても、おいしい料理は完成しないのです。

同じように、チームメンバーの一人ひとりの個性に目を向け、その人の強みが最大限発揮されるような環境を元に、強いチームをつくりあげてゆくことがチームビルディングの一番の目的です。

■なぜわたしたちは「チーム」になるのか?

なぜわたしたちは個ではなく、ときにチームとなるのでしょうか。

その理由には様々な説がありますが、ひとつ大きな理由としては「一人だけでは生み出せない変化を生み出し、個々の力を合わせた力を発揮できるから」です。

それは、効率性という枠を超えたところにあるもので、さまざまな知見、視点、経験や考え方を組み合わせたときに起こる相乗効果(シナジー)といってもよいでしょう。

40カ国以上の言葉で翻訳され、全世界で3,000万部を超える「7つの習慣」の著者であるスティーブン・R・コヴィー氏はこのことを

“シナジーを創り出すコミュニケーションのプロセスでは、先行きがどうなるか、最後がどのようなものになるかはわからない。
しかし内面に意欲がみなぎり、心が安定し、冒険心が満ちてきて、前に考えていたことよりもはるかに良い結果になると信じることができるはずだ。”
─『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』p385─

と表現しています。

■なぜチームワークが必要なのか?

チームは同じ目的をもった人の集まりです。人が集まれば、人と人の間に関係性ができます。つまり、チームとは「人の集まり」であると同時に、「関係性の集まり」でもあります。そのため、関係性の良し悪しが、チームのパフォーマンスに大きな影響を与えるのです。

例えば、上司とのコミュニケーションがうまくいっているときの方が、仕事がはかどるでしょう。緊密な人間関係ができている集まりの方が、アイデアの量も質も高くなります。

逆に、互いの信頼関係が薄く、協調して仕事をしようという姿勢がなければ、どんなマニュアルを用意しても、どんな管理体制を敷いても成果は上がりません。

つまり、チームワークはメンバー同士の関係性を良くすることで高い協調性を育み、より豊かな価値を生み出してゆくために必要であるということです。

チームビルディングでよいチームをつくる

スポーツ型チームビルディング『ドラミング』

■チームビルディングとは何をすることなのか?

このサイトでは、チームビルディングで行う各種手法のことを「アクティビティ」と呼びます。
主なアクティビティの種類は、以下の四種類に分けられます。

⑴ スポーツ型
チームで1つの目標を達成を目指して、体を動かしながら実施できるチームビルディングです

例)ドラミング, ブラインドサッカー …etc.

⑵ アウトドア型
自然とふれあい、心身ともにリフレッシュできるチームビルディングです

例)ブラインドスクエア …etc.

⑶ 対話型
メンバー同士が気持ちや思いを話し、価値観を認識し合うことができるチームビルディングです

例)レゴシリアスプレイ®︎, NASAゲーム …etc.

⑷ ゲーム型
手軽にできるゲームから、頭を使って戦略を練るビジネスゲームまでご紹介しています

例)新聞紙タワー, ヘリウムリング …etc.

■チームビルディングの対象者

チームビルディングの対象者は幅広く、経営者やマネージャーなどの社内でリーダー的役割を担う方にとどまりません。

・学校
・地域団体
・コミュニティ
・・・

など、人が集まる場所で気軽に活用できるのが魅力の一つです。また、少人数でできるものや、準備がいらずできるものもあるので適切なアクティビティを選ぶことで老若男女の方が参加することができます。
このサイトでは、各年代に適したアクティビティをご用意しております。

◼チームビルディングはどこでやるのか?
チームビルディングのアクティビティには四つの種類があります。
そして、そのジャンルごとに研修が行われる場所も違ってきます。

⑴ スポーツ型の場合
・各スポーツを行う会場
・グラウンド
・各チームビルディング会社が提供するエリア
・・・など

⑵ アウトドア型の場合
・無人島
・各合宿所
・各チームビルディング会社が提供するエリア
・・・など

⑶ 対話型の場合
・社内
・カフェ
・学校
・コワーキングスペース
・各チームビルディング会社が提供するエリア
・・・など

⑷ ゲーム型の場合
・社内
・野外
・カフェ
・コワーキングスペース
・各チームビルディング会社が提供するエリア
・・・など

◼チームビルディングに効果はあるのか

チームビルディングについてはわかったけど、「本当に効果があるの?」と疑問をもたれる方もいるかもしれません。そこで、実際にチームビルディング研修を行った企業や団体の例を用いて、チームビルディングの効果を見ていきましょう!

チームビルディングを行うためのルール

■チームビルディングのルール

アクティビティの中には、

・特定の人に不愉快な印象を与えるもの
・身体の接触や危険をともなうもの
・子ども、女性、高齢者、障がい者の方などにとって困難なもの
・過剰な自己開示を誘発しかねないもの

などもあります。つまり「アクティビティの使い方次第で本人が傷ついたり、感情がぶつかったりしてしまい、チームの結束力を弱める可能性もある」ということになります。活用する際は、「安心してチームビルディングに取り組める場づくりをすること」が進行役に求められます。具体的には以下の3つのルールを守るようにしましょう。

⑴ 互いを尊重する
自分が感じていることや考えていることを正直に伝え
互いの思いを大切にしなければ、チームビルディングは成り立ちません。自分や他のメンバーが尊重されていないと感じたときには積極的により良くしていこうという姿勢が大切です。

⑵ 参加するよう強制はしない
メンバーの主体性を尊重するためには、参加するかしないかを自分で選択するのが原則です。嫌がる人を強制してしまうと、そのネガティブな気持ちが他の人にも伝わったり、必要のない対立が生まれてしまう可能性があります。安心してチームビルディングに取り組める場づくりをするためにも、参加しないこともひとつの個性として認めてあげなければなりません。とくに身体を使ったり、自己開示を強いるものは要注意です。

⑶ チームの状態に適したアクティビティを選ぶ
アクティビティによっては、初対面でも気軽にできるものもあれば、ある程度の信頼関係がないとやりづらいものもあります。いきなり難しいものをやると、抵抗感が生まれるだけでなく、効果も十分に期待できません。また、消極的な人には、いつでも受け入れる気持ちがあることを、進行役がメンバー全員が言葉や態度で示すことがなにより大切です。「やりたくない」と言う気持ちをみんなで受け入れることが参加を促すことにつながっていくのです。

まとめ

チームビルディングの最終的な目的は、「チームメンバーがそれぞれの個性や特徴を最大限発揮できる環境を作り出すこと」です。

言い換えれば、チームづくりで大切なの精神は周りに合わせる「同調」ではなく、個性を組み合せ「協調」すること。

チームビルディングを通して少しでもあなたのチームをより良くすることに繋げていただければ幸いです。

【参考文献】
Stephen R. Covey(2004)『The 7 Habits of Highly Effective People』Free Press
スティーブン・R・コヴィー著, フランクリン・コヴィー・ジャパン翻訳(2013)『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』キングベアー出版
北森義明(2008)『組織が活きるチームビルディング』東洋経済新報社
関根康雄(2008)『チームビルディングの技術』日本経団連出版
堀公俊,加藤彰,加留部貴行(2007)『チームビルディング 人と人を「つなぐ』技法』日本経済新聞出版社
福富信也(2013)『「個」を生かすチームビルディング』KANZEN
課長塾(2014)『斉藤秀樹の最強組織を創るチームビルディング術』日経BP
ニコラス・A・クリスタキス,ジェイムズ・H・ファウラー著、鬼澤忍訳(2010)『つながり 社会的ネットワークの驚くべき力』講談社
武田正樹,藤田依久子(2011)『個と集団のアンソロジー』ナカニシヤ出版